もっと早く知りたかった!Wi-Fiを高速化・最適化するAirMac Extreme・Time Capsule設定方法
2012/09/17
AirMac ExtremeやTime Capsuleを使ったWi-Fi接続の最適化&高速化のための設定方法を紹介します。驚くほど簡単です。
①5GHz帯の使用、②マルチキャストレートの設定でWi-Fi接続を最適化、高速化しようという基本的な設定の紹介です。
まずは5GHzの使用から。
電子レンジがオンになるとWi-Fiが途切れる、もしくはネット接続が最高に遅くなってしまうことはありませんか?
その原因はAirMacから出る電波と電子レンジからの電波が干渉しているため。
AirMac Extreme、Time Capsuleではデフォルトで電子レンジやワイヤレスマウスなどと同じ2.4 GHz帯を使用しています。
2.4 GHz帯は採用している無線機器が多いため、とても混みやすい、干渉が起きやすい周波数なのです。
私もそれに気づかずにAirMacで2.4 GHzを使っており、電子レンジには散々イライラさせられました。(笑)
そこで、5GHz帯の登場です。5GHzを使えば対応機器が少ないため干渉はほとんど起きません。速度向上につながるんです。
設定方法
AirMacユーティリティ>AirMac>ワイヤレス>ワイヤレス・ネットワーク・オプション>5GHzネットワーク名にチェックを入れる
さらに、ワイドチャンネルを使用にもチェック。
2.4GHzの時とスピードを比べてみると・・・
2.4GHz使用時
速度は130Mbps。
5GHz使用時
2倍になりました!270Mbps。
ネットのスピードもサクサクに!
電子レンジをオンにしてもサクサク!感動です・・・!今までの苦労はなんだったのか。
ちょっと待ってください、iPhone 4Sは5GHz帯に対応していないので使えないのでは・・・?(iPadやiPhone 5は対応していますよ)
いえいえ、AirMac ExtremeならびにTime Capsuleはデュアルバンド対応なので、2.4GHz帯も5GHz帯も同時にカバー。自動的に機種によって最適な帯域が当てられます。
(AirMacの設定で無線モードを自動にしておきます。)
ですので、AirMacで5GHzに設定をしてもiPhone 4Sには2.4Ghz帯が割り当てられ、従来どおり使用可能に。
さて、次にマルチキャストレートの設定です。
AirMacの設定で気になっていたこのマルチキャストレート。
デフォルトでは「低」なのですが、「中」も「高」もある。これは「高」にしてみるしかない。
そもそもこの値を上げると、Wi-Fiのスピードが早くなるけど電波は局所的になり、広範囲には飛ばない、ということらしいです。
デフォルトでこの値が「低」なのは、電波の到達距離を優先しているからなのでしょうかね。
デバイスがAirMacの近くにあるなら「高」で問題なしってことですね。
それでは「高」にしてみました。
iMac(BootcampでVista使用、AirMac Extremeからは5メートルほど離れている)では、
やはり「低」の時よりもぐんと高速になりました。理論値の300Mbpsです。
しかしながら、体感速度はそんなに変わらないような気もしましたが。スピードも210から300Mbpsをさまよう感じ。
iPhone 4S(iMacと同じ場所にある)でもスピードを試してみると、
まずは「低」の状態。
「高」にすると・・・
うーん、なぜか下りは若干遅くなってしまいました。
上りはスピードアップ。ちょっと微妙な結果に。体感速度も速くなったとは感じられず・・・。
さて、マルチキャストレート「高」のままで、 電波の飛び具合もチェック。
iPhone 4Sを寝室へ持っていき、同じようにスピード測定しました。
(寝室はAirMac Extremeから15メートルほど離れています。)
すると、
遅い!!下りが酷いことになっています。これでは寝室ではロクに使えない。
それでは「低」にして同じ条件で再度測定。
下りのスピードが改善されました。
離れたところで使うなら「低」じゃないとダメですね。
以上のことをまとめると、
AirMac Extreme・Time Capsuleを快適に使うなら、
①5GHz帯を使う。(デュアルバンド対応)
②使用デバイスが常にAirMac Extreme・Time Capsuleに近いところにあるならマルチキャストレートは「高」でOK、遠くでも使うなら「低」で。
ってことで。
デフォルトのままの方は参考になさってください。