iOSゲーム繁栄の裏側。任天堂702億円の利益減
任天堂が平成24年3月期 第2四半期 決算短信が発表しました。それによると、任天堂の純利益は702億円減。その理由の一つにiOSゲームの台頭が。
iPhoneやiPad, iPod touchといったiOSデバイスでゲームをするユーザーが伸びる一方で、世界屈指のゲームメーカー任天堂は苦戦に追い込まれています。 (ソース:Apple Insider)
そもそも、問題は任天堂自身にもあります。それは「人気ソフトが少ない」ことです。
また、円高の影響もあると任天堂はアナウンスしていますが、相当数のゲームライトユーザーがiOSデバイスや携帯電話を使用したゲーム(ソーシャルゲーム含め)に流れていることは事実です。
アップルは、任天堂がWiiやDSで築いたライトユーザーを取り込むことに成功しているのです。
任天堂はこうしたスマートフォンやソーシャルゲームの台頭がゲーム市場を薄めていると苦言を呈しました。
ならば、任天堂が持つ超人気ソフト、例えば「スーパーマリオ」や「ゼルダの伝説」をiOSアプリ化してはどうか。
「それをやったら任天堂が任天堂でなくなる」 と任天堂の岩田聡社長は言います。
「 国内でのハード開発が任天堂の強み。」 ソフトを他のコンソールへ移植させることはしないようです。
ただ、任天堂も昨今のソーシャルゲームなどの課金制ビジネスモデルを意識したのか、3DSの課金対応ソフトを2012年中に発売するとしています。(ソース:日本経済新聞)
アップルはiOS5で AirPlayミラーリングが可能となり、ゲームにより強くなりました。
ハードの開発にこだわる任天堂の再浮上はあるのか。
今後の動向に注目です。